「ごめん」
電話口で彼は何度となく謝りました。
「俺が悪かったんだ」
「君の事をちゃんと考えてあげられなかった」
そう言っては、最後につく‘ごめん‘。
その度に私の心は滅入っていきました。
2人が上手く行っていないことは私も感じていた事。
誰が悪いかを責め合うつもりも無く、
私の事をしっかり考えて欲しいとも思っていませんでした。
私が望んだのは
「共に解決していくこと」
だったのですが・・・。
それも上手く行かずに、
ちゃんと別れ話をしなきゃと思っていた矢先の電話でした。
彼に思いは届かなかったようで、電話口で謝り続けています。
「謝って欲しいわけじゃないよ」
そう言っても彼の「ごめん」は止まりません。
そこまで謝り続けられると私まで苦しくなるもの。
キチンと会って、別れ話をしようと考えていたのですが、
もし会って、面と向かって謝り続けられたら、
2人の良い思い出さえも嘘のような気になってしまう。
そんな思いを抱いた私は彼の「ごめん」を聞きながら
「この電話が2人の最後にしよう」
と思い、伝えました。
電話を切るとき、彼は「本当にごめん」と言いました。
私は「今まで本当にありがとうね」と言いました。
‘ごめん‘と‘ありがとう‘。
真逆の言葉で終わった2人はやはり、何かが違っていたのかもしれません。